5. ガムプリント作業工程/ サイジング
ガムプリント作業の全工程
1サイジング
>>紙にゼラチンを塗布し、感光液が紙の中まで浸透しないようにする。
2テスト
*焼き付け用ネガテスト
>>プリント用ネガの階調を調整する。
*感光処方液テスト
>>顔料、重クロム酸塩、アラビアゴムの濃度を調整し、コントラストを設計する。
3ネガ制作
>>密着プリント用のネガを作成。
4焼付け
>>「感光液を塗布→焼付け→現像」を繰り返して画像を作る。
5仕上げ
>>カット、裏打ち
サイジング
MBM紙ディテール
絵や字を書いたり印刷に使われる紙のほとんどは、生産される時点でにじみ防止(サイジング)が施されている。サイジングをしていない紙にインクを乗せると、水滴を落としたティッシュペーパーにようににじみが広がり、紙の裏まで簡単に浸透する。ガムプリントは、画用紙を水彩絵具で塗りつぶす → 一部分を硬化させ、硬化しなかった部分を洗い流すという作業を繰り返すことで画像を作る。市販の状態で、何度も絵具を塗って洗い流せるほどサイジングの強い紙はあまりないので、プリント作業の前に使用する紙の表面にサイジングを加える必要がある。
ゼラチン液の塗布と乾燥を数回繰り返す