6. テストプリント

感光液とネガのマッチングテスト

ネガ

銀塩印画紙と比較すると、ガムプリントは印画上に再現できる階調の幅が、非常に狭い。そのため、それに合うようにプリント用ネガの階調を調整する必要がある。印画の階調は感光液の処方によっても変化するので、マッチングのためにテストをする。

感光液の色と濃度のテスト。野島のガムプリントの色はバリエーションがあるので、印象に残っている色を再現。

 

感光液

アラビアゴム溶液に顔料を混ぜ、重クロム酸塩溶液を添加して紫外線に対する感光性を持たせたものを感光液として使用する。顔料の種類や量によって、感度やコントラストが大きく変化するので、テストしながら処方を決定する。単色の印画でも通常、明度の異なる処方液を数種類用意して、画像の暗部と明部で使い分ける。今回のプリントは、最終的に5種類の処方液を使用した。

 

連続した諧調を作るために、明度とコントラストが異なる感光液を複数用意する