野島康三のネガからガムプリントを作る

Making a Gum bichromate Print from an original negative of Yasuzo Nojima
野島康三(1889-1964)が「芸術写真」の時代に手がけたガムプリント(ゴム印画)は、同時代においても、そしてその後この技法が用いられなくなってから現在に至るまで、写真史上に類を見ないほどの完成度に達しているものであった。…

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1. 野島康三について

野島康三とは、写真家であるだけにとどまらず、画廊経営、写真誌の発行、また芸術家たちに物心両面にわたる個人的な援助を行うなど、戦間期における芸術シーンのキーパーソンのひとりである。…

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2. 日本の写真史とガムプリント

ガムプリント(ゴム印画、Gum bichromate process)は、忘れられた写真技法のひとつである。ことに日本において、この忘却は徹底している。かつて、最も洗練されたガムプリント作品を作っていたのは、ヨーロッパでもアメリカでもなく、日本の写真家たちだった。…

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3. 野島康三ガムプリント作品の素材・技法

野島康三のネガからガムプリントを制作するにあたり、銀遊堂の比田井一良さんと一緒に、京都まで野島の作品を見にいった。今回は、松涛美術館が所蔵している同じネガから比田井さんがブロムオイルプリントを、私がガムプリントを作ることになっていた。…

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4. 使用素材について

今回のプリント制作では、できる限り野島康三のガムプリント作品に近づけることを目的に使用素材を選んだ。…

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6. テストプリント

感光液の色と濃度のテスト。野島のガムプリントの色はバリエーションがあるので、印象に残っている色を再現。…

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7. プリント用ネガ作成

今回使用した松涛美術館所蔵の野島康三のオリジナルネガは、ブローニフィルムで撮影されたもの。ネガケースには、1958年10月の日付、フィルムはネオパンSS、使用カメラはローライフレックスと記載がある。…

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